top of page
  • 執筆者の写真毛利仁洋

「BJPのマニフェスト」4

4回目に紹介するのは「鉄道」「健康」です。


「インフラ整備」とは分けて「鉄道」という項目をわざわざ作るということは、それだけ鉄道網の整備が重要であるという意思表示ととらえてよいでしょう。


41番目の貨物専用鉄道事業は日本政府及び日本企業が大きく関わっており、日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一環ともつながっています。


「健康」については、「インフラ整備」とも強く関係しています。トイレや下水処理が適切に整備されていないために乳幼児等の死亡率が高いという現状を解決するとともに、医療サービスの提供を拡大するという両面が必要だということだと思います。


鉄道

37. すべての鉄道軌道を2022年迄に広軌にすること

38. すべての鉄道軌道を2022年迄に電化すること

39. インド国中の駅の再開発の開始

40. すべての主要駅にWi-fi施設を設備すること

41. 2022年迄に貨物専用鉄道事業の完成


健康

42. 国民健康保護制度(モディ・ケア、1億の貧困世帯に年間50万ルピー迄の医療補助)の下、15万の健康センターの設置

43. 75の医科大学及び大学院の設立の開始

44. 貧困家庭が良質の医療を受けることができるようにすべての健康センターに遠隔治療診療施設を設置すること

45. 小児科治療施設の数を3倍にすること

46. 結核患者を劇的に減少させること

47. 人口当たりの医師を1400人当たり1人とすること

48. 2022年迄に栄養失調を撲滅するという首相が主導する目標の下、栄養失調の割合減少を加速させること


(参照:BJP-Election-2019)



閲覧数:6回0件のコメント

最新記事

すべて表示

インドの「2020-2021予算案」(8)

農業関連の次は健康・水・衛生です。 ・2025年迄に結核を根絶する。 ・2024年までに各州及び連邦直轄領に2000の内科病院と300の外科病院をつくる。 ・健康医療部門に、6900億ルピーの予算をあてる。 ・クリーン・インディア・ミッションのために1230億ルピーの予算をあてる。 ・すべての家庭に水道を通すために3.6兆ルピーを予算を認可し、2020-2021には1150億ルピーを予算としてあて

インドの「2020-2021予算案」(7)

各論の第一は農業・灌漑及び地方開発です。 政府は2022年までに農家の所得を倍増する目標に取り組んでいる。 2020-2021の予算は2.83兆ルピーであり、内訳は、農業・灌漑に1.6兆ルピー、地方開発に1.23兆ルピーとなっている。 農業には漁業も含まれており、2025年までに漁獲輸出高を1兆ルピーに増やすという目標も掲げています。

インドの「2020-2021予算案」(6)

財務大臣は、演説の前段を、次のような言葉でまとめています。 本予算案はすべてのインド市民に「暮らしやすさ」を提供することを目的としている。先に紹介した3つのテーマ、「意欲的なインド」「経済的発展」「思いやりのある社会」は「暮らしやすさ」の花束の花々だ。この花束を持つということは、一方の手に汚職のない政策志向の統治、もう一方の手に透明性のある健全な金融部門を持つということだ。 そして、締めくくりに、

bottom of page