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  • 執筆者の写真毛利仁洋

インド2020-2021年度予算案(1)

2月1日、インドのシタラマン財務大臣が2020-2021年予算に関する演説を行いました。


エコノミストの予算案に対する評価はともかく、株式市場を見る限り市場では好意的に受け止めれれているようです。


ところで、昨年を通してインドの経済指標はよいものがないにもかかわらず、株式市場は趨勢的には上昇していました。今年1月中旬に高値を更新し、その後下降していましたが、2月1日の財務大臣による予算案演説の後、底を打って再度上昇を始めています。


これから、何回かに分けてインドの新予算案についてご紹介していきます。

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インドの「2020-2021予算案」(8)

農業関連の次は健康・水・衛生です。 ・2025年迄に結核を根絶する。 ・2024年までに各州及び連邦直轄領に2000の内科病院と300の外科病院をつくる。 ・健康医療部門に、6900億ルピーの予算をあてる。 ・クリーン・インディア・ミッションのために1230億ルピーの予算をあてる。 ・すべての家庭に水道を通すために3.6兆ルピーを予算を認可し、2020-2021には1150億ルピーを予算としてあて

インドの「2020-2021予算案」(7)

各論の第一は農業・灌漑及び地方開発です。 政府は2022年までに農家の所得を倍増する目標に取り組んでいる。 2020-2021の予算は2.83兆ルピーであり、内訳は、農業・灌漑に1.6兆ルピー、地方開発に1.23兆ルピーとなっている。 農業には漁業も含まれており、2025年までに漁獲輸出高を1兆ルピーに増やすという目標も掲げています。

インドの「2020-2021予算案」(6)

財務大臣は、演説の前段を、次のような言葉でまとめています。 本予算案はすべてのインド市民に「暮らしやすさ」を提供することを目的としている。先に紹介した3つのテーマ、「意欲的なインド」「経済的発展」「思いやりのある社会」は「暮らしやすさ」の花束の花々だ。この花束を持つということは、一方の手に汚職のない政策志向の統治、もう一方の手に透明性のある健全な金融部門を持つということだ。 そして、締めくくりに、

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