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  • 執筆者の写真毛利仁洋

BJP 2019マニフェスト公表


本日(2019年4月8日)、インドの政権与党であるBJPが2019年のマニフェストを公表しました。


「13億人の新しいインドの夢」と題しているところは「アメリカン・ドリーム」や「中国の夢」を意識した言葉のようにも思えます。


マニフェストの第1に「国防と安全保障」が出てくるところは日本とは優先順位が全然違うことを感じます。


第2は、「農業と農家の幸福ー農家の所得倍増」ですが、選挙民の多くは農業従事者ですので、重要な施策です。


第3は、「世界第3位の経済大国としてのインド」です。2025年迄に5兆ドル、2032年迄に10兆ドルの経済規模を目標としています。まさに、インドは高度経済成長の入り口に立っていると言えるでしょう。


そして、「インフラ整備」「健康・医療」「統治機構の改革」「若者」「教育」「女性の活躍」「包括的な発展」「文化遺産」「外交」と続きます。


「外交」では、「ロシア・中国・インド」、「日本・アメリカ・インド」、それぞれの中での相互交流を強めるという辺りは、全方位的な外交による国益追求というしたたかさが感じられます。


今回のマニフェストでは、インド独立75周年の2022年迄に実現する75の公約を掲げていますが、実現する頃にはインド国民も貧困から脱出しより豊かな生活を享受することでしょう。


しかし、大事なことは政府の施策だけではなく民間企業の活躍です。経済が拡大するインド経済は日本の起業家や企業家にとってますます活躍の場が提供されていると見ていいでしょう。


(参考:BJP Manifesto 2019)


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