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  • 執筆者の写真毛利仁洋

インドの「2019-2020暫定予算」4


7 労働者の尊厳


・過去2年間の経済の安定と雇用創出によって約2,000万人の雇用が増加した。


・新年金スキームでは労働者の10%負担と政府負担を4%に増加し合計14%となった。対象者は月額10,000ルピー以下から21,000ルピー以下の労働者となった。退職金は100万ルピーから200万ルピーに引き上げられた。過去5年間で全産業労働者の最低賃金は42%増加したが、これは過去なかった伸びである。月額最低年金は1,000ルピーである。従事中の死亡の場合の年金は25万ルピーから60万ルピーに引き上げられた。


・4億2千万人の個人事業者のうち月額15,000ルピー以下の収入である労働者向けの大規模な年金システムを開始することを提案する。勤労中の少額な納付で、60歳以降、月額3,000ルピーの年金を支給する。これによって今後5年以内に約1億人が恩恵を受ける世界最大規模のものとなる。このために50億ルピーの予算が年金システムのために割り当てられる。


(つづく)

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各論の第一は農業・灌漑及び地方開発です。 政府は2022年までに農家の所得を倍増する目標に取り組んでいる。 2020-2021の予算は2.83兆ルピーであり、内訳は、農業・灌漑に1.6兆ルピー、地方開発に1.23兆ルピーとなっている。 農業には漁業も含まれており、2025年までに漁獲輸出高を1兆ルピーに増やすという目標も掲げています。

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