• 毛利仁洋

インドの「2019-2020暫定予算」10


19 次の10年間のビジョン


・5年後の5兆ドルの経済規模、8年後以降の10兆ドルの経済規模を目指す。


・インド精神においては、何事も良き事は与え、種を蒔き、創造し、10の方向に良い影響を与えると考えられている。それゆえに、2030年の最も重要な10の次元に関するビジョンを説明したい。


・第1次元は10兆ドルの経済規模にふさわしい物質的また社会的インフラの建設である。また、科学的志向の良質な教育システムもつくる。


・第2次元は、あらゆる産業、あらゆる地域にも行き渡るデジタル・インドを創造することである。


・公害から解放された緑豊かで青空が澄み渡るインドにすることが第3次元である。再生可能エネルギーによる電気自動車によって交通輸送革命を起こす。


・現代のデジタル技術を使って地方の工業化を進めることによって大規模に雇用を増やすことが第4次元である。


・第5次元は河川の浄化であり、それはすべてのインド国民が安全な水を得る持続的な生活であり、灌漑のための効率的な水利用である。


・インドの長い海岸線は潜在的経済力を生み、特に海洋開発によって沿岸部の人々の生活を向上させる。また、インド亜大陸内の内航航路の開発も進める。インドの発展と成長を促す長い海岸線と海洋が第6次元である。


・第7次元は宇宙である。インドは世界の衛星の発射台となり、2022年までに宇宙飛行士を送り込む。


・インドを食料自給率100%の国とし、さらに世界に食料を輸出し食料の需要を満たし、最も有機的な農法で生産することが第8次元である。


・健康なインドが第9次元である。2030年迄に機能的で包括的な健康システムをつくる。平等な権利と安全や社会進出への意識を持つ女性とともに、そのような健康的なインドは建設される。


・インドを小さな政府で統治を最大限効果的にすることが第10次元である。2030年迄に国民に親しまれる積極的に責任を負う政府となる。


・これらの10の次元にわたるビジョンによって、貧困、栄養失調、不衛生、文盲を過去のものとする。インドは、現代的で、技術志向で、高成長、公平で透明性のある社会になる。


(つづく)

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